「売れてますよ!」(うれてますよ!)
書店のPOPを見たことがあるだろうか。「業界No.1の売上実績」「シリーズ累計●万部突破」「●万人が読んだ」等のキャッチフレーズが所狭しと並んでいる。きちんとした根拠を示す必要もないが、作っている側は「何か言われても言い訳できる」レベルの証拠を揃えている。書店担当者から本について尋ねられた際は、「この本はいま―」という形で返答することが多い。もちろん、言い訳レベルの根拠をつけて。
最近で一番笑ったのは、とある資格書のキャッチコピーで「合格寄与率100%」というもの。これは書籍のアンケートによるものと書籍の中で説明がなされていたが、このアンケートの下の方に、「※合格者の方はご返送下さい」という文言が載っていた。そりゃ100%にもなるわ。
「ええ、任せてください」(ええ、まかせてください)
営業の常套文句の一つ。フェアやPOPなどの依頼を受けた際に、その場で気軽に引き受けること。大半は後回しにされ、やがて担当者と顔を合わせづらくなり、留守を狙って伺うようになる。1年後くらいに訪問すると別の担当者に変わっているので、新しい担当者にまた同じことを言う。
「奥付」(おくづけ)
発行日や著者名などをまとめて記載したページのこと。出版社によっては書籍の最初のページに掲載することもある。別冊などがある書籍は本文の最後に載せるので、最初にも最後にも載っていないこともある。カバーに印刷されている書籍もある。フリーダムだね。あまり読者が気にかけることはないと思うが、出版社の営業はとりあえず奥付を見て、「バカな・・・発行して2週間で3刷だと!?」と気にかけることがある。