夢をみた。
【1】
夢の中で俺はあわただしかった。出張があるというのにスーツがないからだ。あと40分で出発しなければならない。時計を見たところ、8:10だった。つまり8:50がタイムリミットということだろう。スーツはグレー、ストライプの柄がはいっていた。これにアイロンをかけてプリーツを作らなければならない。
なぜか母親がいた。場所は祖父母の住んでいるアパートの一室だった。くそ狭いその部屋で俺はアイロンの準備をしようとしていた。しようとしていたが、母親は「すでに準備が出来ている」と言った。見ると、俺のスーツがアイロン台に乗せられ、アイロンには水が入って温まった状態だった。「私がやるから見ておきなさい」と母親が言う。しかし、母親も急いでいるのを、俺は知っている。8:20には出なければならないのを知っている。時計を見ると、すでに8:20だった。「出なくていいの?」とたずねるが、何も答えない。
【2】
母親は手際よくスーツにアイロンをかけていった。だが、あて布をしていない。「あて布は?」と声をかけるも、無視される。上から下へかけていく間に、ぽつりと、「短い時間なら大丈夫」と聞こえてきた気がする。いよいよプリーツをかけようとするところまでいった。しかし、何かがアイロン台から落ちてくる。さわってみる。・・・・・・ガムだ。なぜか、白いガムが、ぽろぽろと落ちてくる。スーツを良く見ると、ガムやほこりなどが、めちゃめちゃについている。それだけじゃない。スーツは糸くずによって、すごく汚れていた。
これじゃダメだ。こんな汚いスーツを出張に着て行くわけにはいかない。母親を止めようとするが、そのままアイロンをかけ続けている。時間は少なくなっている。それじゃダメだ。こんなのを着て行くわけには。
ここで起きた。
何だよこの夢。