書店のフェア台で「出版特集」なるイベントを見かけた。
せっかくなので数冊買ってみる。
『ビブリア古書堂の事件手帳』
面白い。2巻も買ってしまった。
でも本文中ではメガネと書かれている栞子さん、ジャケットの絵はなぜ裸眼なのだろうか。もしかして回想シーンでだけメガネだったのかもしれないが、じゃあコンタクトに変えるってのも解せない。たぶんあれだ、表紙の女の子はミスリードなんだ。そうに違いない。
2巻のUTOPIAの話は『まんが道』読んでたから特におもしろかった。というかこの本読んでると紹介されてる本を読みたくなってくる不思議。『時計仕掛けのオレンジ』に手が伸びそうだ。
『平台がおまちかね』
2章の途中まで読んでいて4回殺意を覚えた。
「うちは40人しかいない小さな出版社」
⇒ありえねーだろ。大半が10人以下だと思う。40人いたら少なくとも中堅のはず。同業界でこんな発言したら殺されかねないぞ。
「印刷所のミスで半分が印刷できなくなり、大手書店にのみ配本された!」
⇒ありえねーだろ。取次店との関係悪くなるから全体の発売日ずらすしかない。もちろん違約金取られるけど、それは印刷会社に請求できるはず。
「後任がスペインに~」
⇒作者があからさまなミスリードを狙っているのが分かるが、ネタばらしが遅すぎる上、途中で(読者に対して)大変な混乱を招いている。何回読み直しても意味不明。この部分だけで死ねと思った。
「売上はSランク、A、B、Cと分けられて~」
⇒何でこのランク分けが業界全体のルールみたいに扱われているのかサッパリ分からない。Sランクとか厨二病ですか? 書籍ごとに売り上げの差があるとは言え、その扱いは一般的にはないと思う。さらに言うなら出版売上管理ソフトでもA・B・Cでランクわけしてあるから、仮に業界全体の区分分けを書くならそうするべきだと思う。頼むから「わが社の注文書では~」くらい付け足してくれ。こんなんで問い合わせがあったら本当に泣きたくなってくる。読者「Sランクの本を教えてください(真顔)」、いや、マジで作者は責任とってくれよ。
作者紹介見たら、元書店員と書いてあって安心した。
どうりで夢見がちなお話なはずだ。
この本は出来損ないだよ、読めたもんじゃないよ