御茶ノ水で共栄堂のカレーを食べようと思って歩いていると、何と休みではないか。
これはいかん。
しぶしぶ駅前まで戻ろうと踵を返すと、見慣れない看板が。
「
背脂醤油 のあ」
その裏にお品書きが書いてあったが、背脂醤油ラーメンとつけ麺としか載っていない。
これは期待できる。
そう思って案内された雑居ビルの3Fに上がってみた。
入り口がガラス張りって…。
正直、やってるんだかやってないんだかサッパリ分からない店だった。
食券機が動いているので、とりあえず背脂醤油らーめんを注文。
他には何かないかな…。
「
あぶらごはん」
興味を通り越して恐怖に変わった。
まぁお腹も減ってるし、いざとなったら残そう。
注文してみる。
そしてガラス張りの扉を開けて中に入ろうとすると、何だこの照明の暗さは。
厨房にいるのは2人で、後はカウンターが満席状態になっている。
席を確保してよく見てみると、キムチが食べ放題だった。
時々うなる機械の音が恐怖感を増長させる。
10分程待って、先にラーメンが出てきた。
残念ながら写真を撮れる雰囲気ではなかったので割愛。
しかし見せたかった。
あのアブラだらけのラーメンを。
太ちぢれ麺に濃厚なとんこつ醤油スープ、そしてノリとメンマ、チャーシューが数切れ乗っているラーメン。一見してアブラの量とチャーシューが尋常じゃないことが分かる。まずアブラだけど、一口スープを飲んで見れば分かる。個人的にはすごく美味しかった。ちょいと甘いくらい濃厚な味。そして肝心のチャーシューがすごい。凝縮されたハンバーグとも、脂っこいササミとも言えるような、何だろう、ビーフジャーキーみたくかみ締める肉がゴロゴロ入ってる。二郎とはまた違った旨さ。
やがてあぶらごはんが出てきて、俺は言葉を失った。たんなる脂が乗っかったご飯じゃねーか(当たり前)。何だろう。チャーシューを作った際に出てきた脂だけを切り取って、ご飯にぶっかけた感じか。とにかく脂。ほとんど味付けされておらず、食っててゲロを吐きそうになった。
しかしこのあぶらごはん、チャーシューやスープなど味の濃いものと一緒にたべるとやたら旨く感じた。体に悪いと分かっていながらも食べてしまう。結局スープを1/4程残しただけで、あとは完食した。
調べてみたらチェーン店っぽいので、近場にあったら行ってみてはいかがか。
俺はもう一度行きたい。